定位・機能的脳神経外科ってなに?

定位・機能的神経外科とは

定位・機能的脳神経外科とは、パーキンソン病、ふるえ(振戦)、ジストニアなどの不随意運動症や、難治性の神経性の痛み、痙縮などの機能的神経疾患に対して、外科的な治療を行い、症状の緩和を図る治療分野です。

これらの神経の病気のうちで、自分の意志に反し勝手に異常運動が生じるものを不随意運動症といい、パーキンソン病、ふるえ(本態性振戦)、ジストニアが代表的な疾患です。

不随意運動症では脳の深い部分にある大脳基底核や視床という場所が機能異常を起こしているため、ふるえや動作緩慢、体・手足の異常な動きや筋緊張が起きています。

外科的治療では、定位的脳手術という手術方法があり、特殊な装置を用いて、脳深部の治療部位に正確に電極を挿入し、電気刺激を行ったり(脳深部刺激療法:deep brain stimulation:DBS)、熱凝固を行ったりすることで、症状の改善が得られます。

頭の手術が必要になりますが、頭蓋骨に小さな孔を開けるだけですみ、比較的低侵襲で安全な手術方法です。

定位的脳手術