治療法について

脳深部刺激療法(DBS)

脳の奥深くにある特定の領域に刺激電極を留置し、前胸部などに埋め込んだ刺激装置から電気パルスを送り刺激することにより不随意運動症(パーキンソン病・難治性疼痛・本態性振戦)の運動症状やジストニアを治療する方法です。

高周波凝固手術(RF)

定位的凝固術は、脳の深部に電極を挿入し熱を発生させることで、標的とする構造物を熱凝固する方法です。体内に器械の埋め込みを要さずに効果を得ることができ、体内に人工物が残らない点が脳深部刺激療法との最大の違いです。

MRガイド下集束超音波療法(MRgFUS)

MRIで正確な治療部位や温度を確認しながら、1,024個の超音波発生素子が装着された治療用ヘルメットで、ふるえなどの原因となっている脳の部分にピンポイントの治療を行う方法です。

脊髄刺激療法(SCS)

脊髄に電気刺激を与えることで、痛みを引き起こしている神経の異常な興奮を調整することで、脳に痛みの信号を伝わりにくくさせることで、鎮痛効果が発揮されると考えられている治療方法です。

バクロフェン髄腔内投与療法(ITB)

病気の種類に関係なく、脊髄損傷・脳性麻痺・頭部外傷性および脳卒中後の広い範囲の痙縮に対して行われる治療方法です。この治療は、患者さんの状態に応じて薬の量が調節でき、痙縮をコントロールすることができます。